2019年12月22日

わさドラ気まぐれ批評 No.270

 2019年12月21日放送の“クリスマス スペシャル”の批評です。

1.タイムワープでプレゼントを
 ~プレゼント(サンタ)~

脚本/福島直浩 絵コンテ/鈴木卓夫 演出/岩田義彦
「誕生日は計画的に」:脚本/富永淳一 絵コンテ・演出/高橋 渉)

 前回(2019年12月14日)放送の「スネ夫としげお」で触れた、2008年8月8日放送の「誕生日は計画的に」のリメイク原作話。
 当時は思いっきり真夏でした。
(てんコミ『ドラえもんプラス』第4巻に収録の「ミニサンタ」と同『ドラえもん』第45巻に収録の「タイムワープリール」の合体話)

「ミニサンタ」――暖炉型の装置。その中からサンタクロースに扮した小型のロボットが出てくる。暖炉の煙突部分に欲しいものを書いた紙を入れて、背面のタイマーをセットすると、その時間にサンタロボットが出てきてプレゼントを渡してくれる。ただし、プレゼントはサンタ同様小型になったものである(機能は普通の物と同じ)。

「タイムワープリール」――SF作品で宇宙船がワープ航法で空間を飛び越えるように、この道具に付いているダイヤルを回すと、回した分だけ時間を飛び越え、先の時間へ行くことができる。その日の夜へ行けば、自覚のないまま自分がパジャマ姿で布団に入っている、といった具合。
 無駄な時間を過ごす羽目になったときや、嫌な出来事に遭遇した場面でそれらをスキップすることができるが、実際にはそれらの時間を取り消すわけではないので、たとえばジャイアンに殴られそうになってこの道具を作動させると、殴られる場面は体験しなくてすむものの、いつの間にか体中がボコボコになっていたりする。
 また、この道具で飛び越えた時間は二度と元に戻すことはできないという説明だが、道具が壊れると使用開始前の時間に戻ることが出来る。のび太が使いすぎたことにより、壊れてしまったが、それにより、のび太は子供の時間に戻ることが出来た。
(以上、Wikipediaより引用)


santa_tonakai_sori.png
 まずは「ミニサンタ」の部分から。
 季節はクリスマス。のび太は、毎年、サンタに欲しいものを頼んでも、ある年はひらがな練習帳、またある年は九九の表、そして去年は日本の偉い人セットという本というように、期待を裏切られる。サンタは、のび太のためになるものにしてくれているとドラえもんは言うのですが、私には、普段から遊んでばかりいるのび太に、ちょっとは勉強しろという意味で、勉強のためのプレゼントを決めているとしか思えないのです。

 今年はニンジンドーのゲーム機(原作ではラジコン飛行機でしたっけ)が欲しいと言うのび太。プレゼントは、朝、枕元に置いてあるのが楽しい。でも、その時にまた違うものが置いてあったらおしまいだと言うのび太を見て、ドラえもんは「ミニサンタ」を出しましたね。で、のび太が試しに「ケシケシくん」と書いた紙を煙突に入れて、ドラえもんが時間をセットすると、鈴の音と共にサンタロボットが出てきて、のび太にプレゼントを渡しました。しかし、ミニサンタは小さいため、プレゼントも小さいものに。そのミニ漫画をもらったのび太は虫眼鏡を使って楽しむ。そして、ゲーム機を頼もうとしますが、それはサンタにお願いしたため、コマブレードに変更。その紙を煙突に入れ、早く出してとドラえもんに催促しますが、ドラえもんはクリスマスイブは今夜だから、時間をそれに合わせて、のび太と一緒に外に出ました。


 さて、ここからが「タイムワープリール」の部分。
 ドラえもんに連れられたのび太は、時のたつのを忘れようと、しずかの家に行ったのですが、しずかはお使いに出かけていたので、部屋で待つことにします。しかし、なかなか帰ってこないのでイライラしだしたのび太に、ドラえもんは「タイムワープリール」を出し、それを回して、しずかが帰った時間までワープさせました。二人はしずかと一緒に楽しくトランプで遊びますが、途中でスネ夫が呼びに来ました。なんと、空き地でジャイアンが、ひと足早いプレゼントと称して、リサイタルを開くって! 最悪の気分になったドラえもんとのび太ですが、その時、ちょうど雪が降ってきた。それでも、ジャイアンはホワイトリサイタルと言って歌を聴かせる。それをドラえもんが、リールでリサイタルが終わる時間までワープして回避。でも、三人とも頭がガンガンした。時間をすっ飛ばしただけで、三人はちゃんと歌を聴いていたからこうなった、というわけ。タイムワープリールは、時間をなかったことにするのはできないのでした。という、リサイタルの部分はオリジナルでした。
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 調子に乗ったのび太は、家に帰るまでの時間を飛ばしてしまう。一度飛ばした時間は元に戻せないとドラえもんに注意されますが、それでものび太は気にせずに、そのまま一気に夜中まで時間を飛ばす。すると、鈴の音と共にミニサンタが現れ、ちっちゃなコマブレードをのび太に渡しました。でも本当のサンタから来たプレゼントは、世界の偉い人セットという伝記の本。
 つまらないプレゼントにがっかりしたのび太、来年のプレゼントを確認しようと、ワープリール使って来年のクリスマスにまで飛んでいきますが、その年のプレゼントは原作通り、ペン習字セット。原作と違い手紙は無かったのですが、サンタは字のひどいのび太に、これで字をうまく書けと言いたくてそれにしたのでしょう。
 さらに翌年のプレゼントは、鉄アレイととび縄。昼寝ばかりしていないで、体を鍛えろって事か!

 悪い意味でためになるプレゼントばかりもらうのに腹を立てたのび太、ずっと先の未来まで飛ばすと、そこでは大きな犬のロボットが置かれていました。しかしそれはのび太そっくりの子供へのプレゼント。のび太、時間を飛ばしすぎたために大人になっちゃったんですね。妻であるしずかや、息子のノビスケまで存在してる。のび太は帰ろうとしますが、ドラえもんの「ワープした時間は二度と戻らない」という言葉を思い出して絶望。それでも、ドラえもんがタイムマシンで助けてくれることを願いますが、自分が戻ったらこちらの世界の自分がいなくなってしまうことになり、のび太は混乱。その時ワープリールが変な音を立て始めたかと思うと突然爆発し、次の瞬間のび太は初めて道具を使ったしずかの部屋に戻ってきていました。無理しすぎて機械が壊れ、その拍子で全ての時間がリセットされたというわけね。のび太は遅れて入ってきたしずかを笑顔で迎えましたが、ちょうどその時にジャイアンとスネ夫に呼ばれ、空き地で再びジャイアンの歌を聴く羽目になったのでした。こんなバッドエンドにするなんて、もう!

 しかし……ジャイアンの歌はともかく、一年に一度のクリスマスで、あんなプレゼントを贈る親もイヤですね。

2.クリスマスに雪を
 原案の話:てんコミ『ドラえもんプラス』第5巻「三月の雪」/2016年12月16日放送)
 ~クリスマスに雪(2016/12/16:聖夜の大作戦! 夢のホワイトクリスマス)~

脚本/小林英造 絵コンテ・演出/大杉宜弘

 再放送のため、感想は
http://haneil-wasadora.seesaa.net/article/a17683686.htmlを参照。(2分間のCMによる中断あり)
yukigeshiki.png
 改めて批評しますと、原題が「三月の雪」というこの話を、2016年12月当時は、なぜ12月にやるのか理由がわからなかったのですが、その翌年の映画の舞台は南極。
 通常、公開三か月前頃から映画への期待を高めるために似た題材のものが、TVシリーズのわさドラには出てくるんですってね。それに三月は映画が公開される月で、やはりなにかこれをアニメにした方が今人気が取れるのではないか、と製作スタッフは思って、雪や氷が出てくる話を作ったのではないか、と。

 で、2016年12月から翌年2月までに、雪や氷が出てきた話は以下の通り。

・2016/12/9:南極ペンギンを救え!(オリジナル)
・2016/12/16:クリスマスに雪を(『ドラえもんプラス』第5巻「三月の雪」)
・2017/2/24:雪と恐竜(オリジナル)


 12月28日は
「ネズミ年だよ! ドラえもん(原題:「スパルタ式にが手こくふく錠」&「にが手タッチバトン」・「もうすぐネズミ年だよ、ドラえもん」のリメイク版)「出てくる出てくるお年玉」という原作話二本立て。今年最後の放送となります。
posted by HANEIL at 19:45| 岡山 ☁| Comment(0) | ドラえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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