2020年02月16日

わさドラ気まぐれ批評 No.277

 2020年2月15日放送の話の批評です。

1.立ちユメぼう
 ~夢変換~
脚本/清水 東 絵コンテ/鳥羽明子 演出/三宅綱太郎

 当日のメイン且つ新作原作話。(てんコミ『ドラえもん』第16巻より)

「立ちユメぼう」――帽子型の道具。これを頭にかぶると、たちまち眠りに落ちる。そして夢遊病者のようにあちこちを歩き回りつつ、実際の出来事を夢として見ることができる。見たい夢の種類は、あらかじめダイヤルで指定する。
 たとえば冒険物の夢を指定して使用すると、日常の何気ない光景が夢の中で大魔境に見え、道を走ってくる自動車は草原を突進してくる恐竜に、あちこちで出会う友人たちが怪物に……といった具合になる。
 夢を見ながらの行動が、周囲の人達にとっておかしく見えたり迷惑になったりすることがあるのが欠点。(Wikipediaより引用)

 おや? サブタイの絵、原作のとびら絵と全然違いますね。「一生に一度は百点を…(2018年4月20日放送)という話以来だ。

 さて、これの原作話が初掲載されたのは、「小学四年生」1978年1月号。しかしアニメで今話が放映されたのは2月。よって、冒頭でのび太が食べていたのはお餅ではなくどら焼き。
 それと、ダイヤルが「かわいそうなユメ」に合っていた「立ちユメぼう」をのび太がかぶった時、原作では「パパは失業中」だったのが「パパの会社はつぶれた」と言っていましたし、パパはトラックにひかれて……死んだとは言っていなかったし。アニメで「死ぬ」という表現はタブーなのでしょうか!?

 のび太が見た「冒険もの」のユメについては、ある家の前で掃除をしているおばさんが魔女に見えたり、公園の少年とボールが怪物としゃれこうべに見えたり、とある家の可愛い飼い犬がドラゴンに見えたり、女の子二人(うち一人はしずか)がやっていたバドミントンのシャトルがコウモリに見えたり、妙な怪物がタコを空中に浮かべているのを目撃したときに、そのタコを助けるのにある人から剣を借りて(実は釣り人とハサミ)助けますが、それはジャイアンたちがあげている凧だったのでジャイアンにやられたり、と原作と違ったりオリジナルな部分も見られたりしました。

 宝探しの場所は公園。ドラえもんは適当な場所を言ってのび太に地面を掘り返させる。でも、あちこちに穴を掘って怒られやしないかと心配になったものです。そこへ偶然現れたのび郎おじさんが、二人におこづかいをくれたので、ドラえもんはそれを使って金銀財宝をのび太に見せます。しかしのび太は目を覚ましてもそれが頭に残っていたため、お金が少ないなどと言ってしまう、というところでおしまいでした。

<批評>今話が先月の初めに放送されていたなら、お餅や羽根つき、お年玉など正月らしい話になっていたのに、今月にやるなんて少し残念な気がしてなりませんでしたよ。


2.エスパースネ夫
 ~エスパースネ夫!?(超能力)~
脚本/永野たかひろ 絵コンテ/寺田和男 演出/三宅綱太郎
「ザ・超能力!?~」:脚本/早川 正 絵コンテ/前田康成 演出/三宅綱太郎)

 リメイク原作話。(てんコミ『ドラえもん』第31巻より/原題「ぼくはエスパーだ!」)
 2006年5月5日に、キャラ大分析シリーズとして「ザ・超能力!?」という煽り文句付きで放映されたあの話のリメイク版です。
(当日の新聞の番組欄での煽り文句:キャラ大分析シリーズ…今日スネ夫デー

「エスパー帽子」――先端に人指し指を突き出した手が付いた帽子。被ることで、3つの超能力が使えるようになる。ドラえもんによれば練習しないと使いこなすことはできないとのことだが、偶然ネコが被ったときは焼き魚を引き寄せていたり、第2期アニメ版ではドラえもん自身が「誰でも簡単に超能力が使える」と言っていたので詳細は不明。

「かたづけラッカー」――スプレー缶状の道具。このラッカーを物体にかけると、その物体は目には見えなくなってしまう。成分は非フロン系ガス、光屈折プラズマ、透明粘着微粒子。吹きつけられた物には光屈折プラズマと透明粘着微粒子が付着し、光を物体から反らせて屈折させる事により物体が見えなくなる。見えなくなった物は、専用の虫眼鏡を使うと見ることができる。急な来客の時など、散らかった部屋を見かけだけ綺麗にするのが本来の目的。人間に対しても使用可能で、姿を消すために用いることが多いが、ラッカーの量が足りないと服だけが消えて、見た目が裸の状態になってしまう。のび太は原作では両親に責められ、アニメではしずかとジャイアンとスネ夫に責められ、彼等から逃れる為に片づけラッカーを吹き掛けたが使用し過ぎた為に見た目が裸の状態になってしまった。

 超能力の稽古でスネ夫たちにバカにされたのび太、原作通り、悔しさのあまり熱を出したか。かわいそうなのび太見たドラえもんが、スネ夫をエスパーにしようと考えて「かたづけラッカー」を出し、それをかけて透明になり(作中では姿がわかりやすいように半透明になっていた)、スネ夫のところへ行こうとするところで、

-CM-

 さて続きですが、庭に置いてある椅子に座って、のび太の事を思い出し笑いするスネ夫、気味が悪い。のび太に椅子ごと蹴っ飛ばされ、座り直したスネ夫が見つめたのはコーラの入ったグラス(原作では灰皿でしたが)。のび太が、すぐさまそれを動かすと、スネ夫には宙に浮かぶように見えたため、スネ夫は自分がエスパーだと勘違い…ですか。コーラまで引っ掛けられて、もう!

 もっとよく確かめることにしたスネ夫、紙くずや犬、果ては土管まで試す。

 土管を動かして疲れたドラえもんとのび太。スネ夫は念力で自分の体を空に浮かべることを思いつき、空を飛ぼうとしてドラえもんとのび太はスネ夫の体を持ったままタケコプターで飛び上がりますが、持ち方が悪かったためにスネ夫はくすぐったがって暴れたため、地面に落下。スネ夫が空き缶を消すことを思いついたので、ドラえもんが空き缶にラッカーを吹き付けて消したのと、テレパシーでジャイアンの心を読もうとしたので、のび太がジャイアンに耳打ちをして怒らせた部分はオリジナル。これらの事で、自信をつけたスネ夫は知り合いを全部集めて、みんなの前で超能力を披露しようとします…が、当然、できるはずもなく、慌てるスネ夫の姿を見てさわやか且つ皮肉めいた笑顔を、ドラえもんとのび太は見せるのでした。ほぼ原作通りな話でした。


 2月22日は「ネコになったドラえもん」というオリジナルストーリー「平和アンテナ」という原作話(昨年1月25日の再放送)をお送りします。
 したがって次回の批評はお休みいたします。
posted by HANEIL at 17:33| 岡山 ☔| Comment(0) | ドラえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月15日

わさドラ気まぐれ批評 No.276

 2020年2月8日放送の話の批評です。

1.大むかし漂流記
 ~(1億年前に)漂流!?~

脚本/伊藤公志 絵コンテ/堂山卓見 演出/氏家友和
「恐竜ちょっとだけスペシャル第2弾!~」:脚本/早川 正 絵コンテ/鈴木孝義 演出/渡辺温子)

 当日のメイン・ストーリー。(てんコミ『ドラえもん』第17巻より)
 2006年2月10日に、「恐竜ちょっとだけスペシャル第2弾!」という煽り文句付きで放映されたあの話のリメイク原作話です。

「タイムベルト」――タイムマシンの一種。ベルト型をしており、腰に巻いて使用する。バックル部のスイッチを入れることで、ベルトをした者は一瞬にしてタイムマシン航行時と同様の超空間に転移し、別の時代へと行くことができる。
 ドラえもんが普段使用するタイムマシンとの最大の違いは、空間移動能力を持たないという致命的な短所がある点。このタイムベルトを使って数億年前の大昔へ行っても、その時代は現代と地形が違っていて周囲は海のど真ん中になっていた、などということも起きかねない。また、身に着けて使う道具のため、複数の者が時間移動を行なうためには人数分のタイムベルト、もしくは誰か1人がタイムベルトを装着し他の人がタイムベルトを装着している人にしがみつく必要がある。(Wikipediaより引用)

 この話は雑誌初掲載の時はサブタイは無かったのですが、後に別の学年誌の付録に転載される際に「タイム・トラベル」というサブタイが付加された記憶あり。

 のび太が、学校の裏の崖で魚や貝の化石を見つけた。そこから説いた新学説というのは、はるかな大昔、魚や貝は陸の生き物だったというもの。それらが暑い日に海水浴かなんかに行って、あんまり気持ちがよくて、そのまま住み着いたとのび太は言いましたが、当然、ドラえもんは大笑い。その昔、関東地方の大部分は海の底だったって。本当にそうだったのかを確かめに、タイムマシンで大昔の学校の裏の崖へ行ってみたら、そこはやっぱり海の中。これでのび太の新学説はおしまいになったんですよね、確か。

 でもせっかく来たんだからと、海岸で遊び、その後のび太は魚の先祖を捕まえて帰ることを提案したのですが、それが悲劇の始まりだったんですね。釣り上げたのは大きな魚竜。二人はそいつに引っ張られる。しかし、のび太が竿を離そうにも糸が腕に絡まって離せず、沖へと引っ張られ、あの小島に打ち上げられたというわけ。

 タイムマシンの出入り口が見つからず、しかもこんな時に限って、ろくな道具を持っていないドラえもんが、「タイムベルト」を出してみますが、これは時間を飛び越えることはできても、場所は動かない。それでは使えないのでは? と思ったのですが、あの小島が凶暴な肉食ガメの甲羅だとわかって、二人は暴れだした大ガメから逃げるために、止むを得ずタイムベルトを使って現代へ戻る。二人は現代の海の底にたどり着いたと考えますが、海の底ではなく、一億年の間に陸地になっており、二人はスネ夫の家の池の中にたどり着いていた、と、ほぼ原作通りなお話でした。

 この話で分かったことは、白亜紀は火山活動も活発で、実際に気温も高かったはずとか、カメにプロガノケリスやアーケロンといった先祖がいたことでしょうか。


2.ロボット雪だるま
脚本/伊藤公志 絵コンテ/そ~とめこういちろう 演出/氏家友和

 新作原作話。(てんコミ『ドラえもんプラス』第6巻より・原題「うごくゆきだるま」)
 読売新聞の番組欄では「ロボット」が省かれていました。

「ロボットのもと」――スプリング状の手足を持つ、小型のロボット。これを雪だるまの中に入れると雪だるま自体がロボットとなり、命令に従い自在に動くようになる。壊れたものを取り付けると、暴れん坊のロボットになる。
 原作では壊れたロボットを使用した雪だるまはコタツの熱で溶けたが、テレビアニメ第2作第1期では普通のロボットを使用した雪だるまが壊れたロボットの中に潜りこみ、ストーブまで誘導した事で二体とも溶けてしまった。(Wikipediaより引用)
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 これは原作との違いを中心に批評した方がよいでしょう。
 最初の違いは、雪だるまを作りに空き地へ出かけるのに、しずかも一緒に来たこと。何で!?
 それと、雪だるまを作っている最中に疲れてしまったので、小さい雪だるまを作って終わり、というところが、はじめから小さいのを二人で作ったこと。
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 チビだるまが取ってきた、壊れたロボットのもとをデカだるまに入れたら暴れん坊ロボットになったのは原作通りでしたが、のび太に乱暴をしたうえに、邪魔をするチビだるまを吹っ飛ばして壊す。のび太がデカだるまを家まで誘導するところで、

-CM-

 のび太が家に帰ってドラえもんに聞くと、壊れた機械を入れると雪だるまは暴れん坊になるんだぞ、と言いましたね。するとキッチンからママの悲鳴が! デカだるまが冷蔵庫を荒らしてる。ドラえもんが壊れたロボットのもとを外そうとしても、デカだるまは邪魔をするなとドラえもんにのしかかったので外せない。空き地でしずかがチビだるまを治してあげると、チビだるまはのび太の家へ走っていった。

 野比家で居間に陣取ったデカだるま。のび太とママとドラえもんが持ってきた食べ物があたたかいので断り、もっと冷たいもんをじゃんじゃん持ってこい! と三人に命令。さらに、部屋が暑いので灯っていたストーブを倒して止め、窓を開けて冷気を取り入れましたよ。

 キッチンで冷たいかき氷とクリームソーダを作るドラえもんたち。おまわりさんを呼ぶとしても、「雪だるまが暴れている」なんて言っても信じてくれないので呼べない。そう話すドラえもんたちの様子を見ていたチビだるま、居間に入ってデカだるまが戻ってテレビを見ているところを、コタツをおっかぶせ、窓を閉め、ストーブを灯して溶かしてしまいました。デカだるまと一緒に溶けていくチビだるまを見たしずかは悲しみました。溶けかかったチビだるまを見たのび太も、しずかやドラえもんと一緒に悲しむのでした。
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 そして、ドラえもんとのび太は、庭に小さい雪だるまを作り、この話はおしまい。

<批評>わさドラ版でもいろいろ原作と違う部分があった今話は、大山版同様に、ラストの部分で、暴れるデカだるまを生み出してしまったチビだるまが責任を感じ、居間にいるデカだるまにコタツをおっかぶせた上に、ストーブの熱を当てて自分の体と一緒に溶かす。それを見たのび太としずかが、ドラえもんと一緒に悲しんだという、ギャグ系の話を感動系の話に変えた話でもありました。わさドラでは以前にも、こういう感動の押し売りみたいな話が何本かありましたが、今話は原作という素材を上手く料理し、原作とは違うテーマのオチへと昇華させた好例といえましょう。
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 2月15日は「立ちユメぼう」という新作原作話「エスパースネ夫」というリメイク原作話をお送りします。
posted by HANEIL at 08:21| 岡山 🌁| Comment(0) | ドラえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月02日

先月と今月の壁紙

 まずは先月の壁紙。
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 正月らしさは出ていますが、ドラえもん・のび太・セワシの絵はてんコミ第1巻の「未来の国からはるばると」からのもの。
 次に今月の壁紙ですが、
PC_wallpaper_202002.png
今年もまたスネ夫の誕生月に合わせてる! ここ数年ずっとだ。節分とかバレンタインデーに合わせればよかったのに、と思う自分がいます。こんな壁紙、デスクトップには飾りません。
 こうなると、来月の壁紙はまた映画に便乗した絵になりそうで怖いです。というわけで、壁紙報告終わり。

posted by HANEIL at 19:45| 岡山 ☀| Comment(0) | ドラえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする